困った病気になっちゃったひとりぼっちな人のために


by ombres
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ファースト・ケモ(2)

フェイシャルに行く。
エステのボディの方は、年末に始めたばかりで、体調が悪かったのでロクに通ってなかった。正直に病気のことを話し、契約そのものをキャンセルしてもらう。胸は痛いし、ハゲになるし、乳は内出血だし、今後は片乳になっちゃうし、どう考えても当分は縁がない。非常に気持ち良く対応してもらったので、治療が落ち着いたら、フェイシャルか何かでまた是非お世話になりたいと思う。



Cと自由が丘でデートしようとしていたが、キャンセル。
その代わりに東京の乳がん自助グループの相談室に行く事にした。Cにはメールで、「ガンになったから治療に専念し、ハゲになるからしばらく会えない」と送っておく。単なるボーイフレンドでそれほど長くも深くもない付き合いなので、「ああ、一緒にいて力付けて欲しい」…という気持ちも全く芽生えない。むしろ、こういう忙しい状態でCと会うのは面倒臭い。そう思えてしまう自分には、彼に対する愛もないのだろう。ってか、Cは泣き虫君なので100%メソメソされる事が予想されるため、パス。

自助グループの相談室は、会の人が二人。あとは質問したい患者さんが来ていてグループディスカッションするような感じ。現在受けている治療法について、病院情報について、新しい治療法について、などなど。ディスカッションと言っても、まだ自分の治療法も判らない私はもっぱら聞き役だが、B先生は良い先生だと皆が言ってくれた。B先生の患者さんで暗い人はいないとも。良かった。帰りにお茶をして、皆と連絡先を交換する。

そこで同じ歳、独身、労働者の新規患者Jさんと会って名刺交換。Jさんがしみじみと言う。

「結婚している人は守ってくれる人がいるけど、私たちにはいない」 

そう考えると、そうだ。
そう言われてみると、なるほど心細い気分にもなってくる。

しかし、私は、相手(男)を守ってあげたいとは思ってきたが、相手に守って欲しいと思った事は一度もないので、守ってもらえる感覚がイマイチ理解できなかった。そりゃ、働かなくても誰かが稼いできてくれたらいいなとは思うけど、それは「守ってもらう」というのとは、ちょっと違うような気もするし…。

乳がん患者は、やはり圧倒的に主婦が多いのだろうか。働いている女性も、たいてい配偶者がいる。乳がん患者サイトをかなり熱心に回ったが、殆どが主婦患者さんだった。一部、家族持ち働く患者さん、配偶者持ち働く患者さん…そんな感じで、働く独り者患者サイトの数は本当に少ない。一割以下だ。その自助グループ相談会でも、働くシングルは完璧な少数派だった。でも、昔、「乳がんは、結婚もしないし子供も産まないし、彼氏もいないオールドミスがよくなる病気です」…みたいな酷い文章をどこかで読んだ記憶があった。だとすれば、患者は独身労働者女がマジョリティのはずなのだ。あれはウソだったのか? どこかには沢山いるんだけど、サイト製作をしないだけ? こういう勉強会に来ないだけ? だから私の主観的に少なく思えるだけ?…謎は深まる。

まあ、とにかく、同じ境遇である独身女性の繋がりや助け合いを大事にしていかねばならない。特に一人暮らしの独身なんか、入院の時にだって途方に暮れてしまう。一人でできなくても、誰もサポートしてくれない。お腹空いても、誰も買い物行ってくれない。体調悪くて働けなくても、誰も稼いでくれない。ブッ倒れても、一人でそのまま…。まあ、家族がいるのにそういう状況の患者さんも中にはいるだろうが、家族構成が違うので、配偶者や子供がいる人と独身者は、悩みやトラブルが違うのは必然的だ。

さて、私は患者自助グループに非常に懐疑的だった。「同病相憐れむ」というネガティブな暗い感じなのであろうと想像していた。違う。むしろ、ハイ。しかも、同じ乳がん患者というだけで生まれるこの親近感や連帯感は何だろう? あれよ。ネットで長い間知っていた人とオフで会った感じ? …ちょっと違うか?
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by ombres | 2004-01-24 00:00 | ファースト・ケモ