困った病気になっちゃったひとりぼっちな人のために


by ombres
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君、切りたもうことなかれ(1)

悩んだのはたぶん1時間くらい。
で、飽きっぽいので、もうイイヤと思った。

予定通り、手術を受け、入院し、リハビリし、抗がん剤やろう。スケジュールは最初決めたとおり。



部の新年会があった。
入院&手術で、しばらく飲みにも行けないと思ったので、残業を切り上げて行く。一次会の豆腐料理も美味しかったし、二次会のパブのギネス生はクリーミィでマイルドで、素晴らしかった。イギリスのパブの単位「パイント」というのが、多からず少なからず、ギネスを飲むのには丁度いい単位だとの議論になる。本場エールのあの生暖かさも、味わいを深くしているのだとか、実はどうでもいいとかの議論にもなる。禁煙したのにガンになったから頭に来て、タバコも吸う。

夕べはちょっと悩んだが、もともと悩むのが嫌いな性格なために、「面倒くさいから、もういいや」と結論していた。

いつも何だか自分の事がヒトゴトになってしまう。
他人の事はきちんと受け止められるのだが、自分の事を直接的に感受する能力が欠損しているのかもしれない。他人の相談を親身になって聞いたり、足労したり、泣いたり笑ったりするのはできるのだが、それが自分の事になると、どうでも良くなってしまう。自己発生的モティベーションが欠如しているとも言えるが、「自分の事がヒトゴト症候群」と勝手に名付けている。が、まあ、別に今までそれで困ったこともないように思えるので、どうでもいい。

ああ、そうだ。私は新人類と呼ばれた世代だ。
そう、もっと若い頃、上の世代は、私達世代の社会や自己へのアタッチメントのなさに嘆き、理解できず、「最近の若いものは」と酷評していた。そんな私達も、今ではすっかり中年になっている。ナニゴトにも距離を置いてヒトゴトで、現実感がないのは、別に私だけではなくて、この世代の特質のように言われてなかったっけ? そんな世代が中年になったかといって、いきなり感情豊かな熱血人間になれる訳はないのだ。いくらガンになったからといって、長年培われた冷め切った感覚に、急激な変化がもたらされる訳でもない。

相談メールを出した自助グループの会長さんから携帯に電話が、そしてメールも来ていた。要約すると、

・手術で全摘すれば治るなどと簡単に思わないで欲しい
・ハイリスクグループは慎重に治療計画を立ててから始めるべき
・しこりが大きくリンパ節移転がある場合は、まず抗がん剤がいいように思える
・セカンドオピニオンを聞いてはどうか?

なるほど…。と、会長さんより伺ったキャンサーネットジャパンのセカンドオピニオンにメールしてみる。
…ってか、ナニ? 私ってやっぱり「ハイリスク」なの? 知識が増えるのは素晴らしい事だ。
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by ombres | 2004-01-19 00:00 | 君、切りたもうことなかれ