困った病気になっちゃったひとりぼっちな人のために


by ombres
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ロング・バケーション

今日でしばらくお仕事最終。結局、帰宅は23時過ぎた。やっぱ、忙しい会社だ。とりあえず。一ヶ月お休み。本当のお休み。まとめて有休。

基本的に、うちの会社は休みでもメールチェック必須。メールが多すぎて、ボックスがすぐ一杯になっちゃって肝心のメールが受け取れなくなってしまうから。前の会社でも、前の前の会社でも、「メール多くて異常」と思っていたが、たぶんここが一番多い。油断するとすぐ未読1000通。しかも、入社以来、いつでも会社携帯持ち歩いていた。お休みでも、親戚のお葬式でも、海外でも。施設は24時間稼動していて、何かあったらすぐに対応しなければならないから。

しかし、今回は、会社の携帯を持ち歩かなくても、PCを持ち歩かなくてもいい、本当の意味のバケーション!一ヶ月のロング・バケーション。

そりゃ、そうだよ。ガン患者が休んでいるのに、誰も仕事のことで電話しようとまでは思わない、人として。こうなったら、全国支社とは言わず、全世界社員に「ガン宣言」したい気分。そしたら、海外からの変な仕事押し付けとか夜中のどーでもいい電話とか、ストレス原因第一位だった素っ頓狂なコンタクトが皆無になるだろう。イヒヒヒ…。

思わずニヤける顔。ガン患者としての無敵アドバンテージに幸せな気分で満ち溢れながら廊下を歩いていると、同じくらいの歳のT子さんが来て、「入院したらお見舞いにいってもいい?」、とか泣き出しちゃったので、仕方なく、障害者トイレに連れ込む。

「いや、入院もしないし、在宅なんだよね」
「え、そうなの?」
「それに明日から、一週間ハワイなの。会社の提携コンド、知ってる?」
「え、知らない、何それ?」
「安いのよ、結構いい場所にあってさ。ヒルトンの隣?」
「えー、まじで。どうしてそんな情報ゲットしたの?」

と、すっかりオバサンの井戸端会議化してT子さんも泣き止む。
その後、ミーティングに入っている間に、皆さんが挨拶に来たらしい。遅くなって戻ると、デスクの上には、色々なプレゼントやカード。外人スタッフの1人が、ひらがなで、「みんなでかえりをまっています。はやくよくなりますように!」ってカードくれたり。心優しい皆さん。

仲良しGMに「じゃ、また。パワーアップして帰ってくるから」と言ったら、「パワーアップは、それ以上いらないから」とか返されて、回りの皆さん大笑いで、明るく終了。

さて、本当に帰って来れるのだろうか?
案外ケロリとして戻れるのかもしれないし、そうでないかもしれない。

精神力や気力は大事だけど、私よりもっとパワフルな患者さんが亡くなっていったのも見ているし、悪い人がのうのうと長生きするし、良い人が悲劇的な死を迎えねばならなかったりする。生死の運命には、大きなサダメのような物を感じる。津波で元の会社の同僚一家が亡くなった時も、彼らを探しに行ってたくさんの犠牲者を見た時も、そう思った。大昔、法医学の先生もそんな事を言ってた。

ジタバタしないで、好き勝手やって行こうと思った。今までもそうだったし。


帰りのドライブは、久しぶりに湾岸をぐるっと回ってみた。

鶴見のつばさ橋のトップから見える横浜の夜景が、個人的には一番綺麗だと思う。アメリカライクで真っ直ぐな美しい橋の絶妙な傾斜。正面右にみなとみらい、左にはベイブリッジ。

イマイチ垢抜けない、愛すべき田舎町、横浜。森鴎外作詞の「横浜市歌」が暗唱できることが、ハマっ子の証です。



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by ombres | 2010-08-26 23:59 | 仕事のこと