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困った病気になっちゃったひとりぼっちな人のために


by ombres
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回りが気の毒なこと

20代を過ごしたアメリカ系企業で元同僚だった友人達と、ランチ。トルコ料理。ケバブ。ラム美味しい。もう食欲100%復活。何でも美味しい。一足先に、食欲の秋が到来したのではないかと思うほど。

Pからは、彼女の地元ナショナル・麻布でご購入な私の好物のピタとかオーガニックミューズリーとか貰い、Lからは出張先のラオスでゲットしたオーガニック手編みファブリックを貰う。私は、この間の中国出張で見つけた、丁度書類が入って持ち歩けるいい感じのサイズの布バッグがお土産。その商品は、デザインも色も、布のテクスチャーも素晴らしいんですけど、ファスナーが数回で壊れたり、ポケットが2つに増えて(裂けることによって)しまったり、不思議な現象が起こるのだと説明した。私も同じので色違い買って、気に入って持ち歩いていたが、ファスナーは一度で壊れた。これでクオリティが上がれば、中国製、恐るべしになるんだけどなあ。

二人とは長い付き合いなので、「肺にできたので、来月から休んで、東京の病院に戻って別の治療法始める」と伝える。Pは最初の手術の時にお見舞いにきてくれて、坊主頭の私も見ているし、私の通院に合わせて、桜や紅葉を京都に見に行ってる。

「え、じゃあ、もう京都行かないの?また一緒に、紅葉見に行こうと思ってたのに!」

はい?
暗いリアクションじゃなかったので良かった。でも、心配だったのは、二人の共通の仲良しさんが、おととし、すい臓がんで亡くなって、去年、二人はその人の死を乗り越えるのに苦労していたこと。だから、まーた私も死んじゃうのかと、暗くなられたら困る。乳がんは遅いガンで、私は再発までに時間もかかっているし、適当にコントロールできるだろうと話した。

「ガンでも全然違うんだね」

と、二人とも安心した様子。
まあ、たぶんね。そうあることを希望。
Pは有閑マダムなので、お休みになるなら、あちこちランチに行こうよーと積極的なお誘い。


その後、皆でヨガに。
ここ数年、月に一度くらいのペースで、初心者向けのをヌルく続けてきた。でも、今年に入って、やっぱり忙しくて全く行けてなかった。しかし、カツラで参加して、もし取れたら自分は笑えるけど、回りはリアクションに困ってとっても気の毒。だから、自分でやり方をしっかり覚えて家でやろう。

カツラで回りが気の毒といえば、救命講習。
ヅラ転職してすぐ、救急救命の普及員の資格取らなきゃならなくなった。仕方なく、麹町の消防署に講習に行った。別の会社から参加していた知らない人とペアになって、1人が病人のふりして、もう1人が意識確認するという練習があった。まだあの頃は、額に手を当てて、「大丈夫ですか?」と声をかけて、病人の意識レベルを確認するというプロセスがあった。

カツラ取れたら笑えると思いながら、順番なので仕方なく病人の役で寝そべった。ペアの相手の女性は、すぐ傍に膝を付いて、私の額に手を当てた瞬間。ビビった。だって、前髪の下には額しかないはずのところに、実はカツラの縁があって、たぶんごわごわしてたから。目を閉じて病人のふりをしていたので、見えなかったが、彼女の一瞬の大きなビビリが手を通じて伝わってきた。

「ぎゃー」「ナニコレ?」とも言えず、遠慮がちに宙に浮こうとする手。
そこに「そんな遠慮しないで、しっかりおでこにつけて、病人の体温とか感じてくださいよ!」と大声で叱咤する教官。仕方なく、おずおずと額に戻る手はそれでも微妙な浮遊感。

その練習が終わった後、彼女はずっと目が泳いでいた。前髪の下の額の中途半端な位置が、一直線に出っ張ってごわごわしている人間などいない。
何なんだろう?あれ、何だったんだろう?とずっと悶々としていたに違いない。

気の毒。
だから、カツラでの救命講習はムリ。…と思っていたけど、その後、内容が変わって、もう額に手を当てたりせず、肩を叩くようになったらしい。一安心。

救命のやり方は、案外頻繁に変わるので、機会があったら、カツラでも頑張って是非講習受けて欲しい。



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by ombres | 2010-08-21 21:05 | 脱毛という名の喪失