困った病気になっちゃったひとりぼっちな人のために


by ombres
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生活再設計

そこまでがちょっと色々面倒臭い予感がしますが、あと3日でお休み。たぶん今年一杯は在宅かなあ?と思いつつ。まあ、それまでに急変して死ぬとか、事故って死ぬかもしれないし。先の事はわからない。とりあえず、生活を立て直すと決意。

今までも結構好き勝手に生きてきたと思えるんだけど、これから残りの人生について、後悔ないようさらにやりたい事をやる。今までやりたくても忙しくてできなかった事にフォーカスして再設計。

1) 早寝、早起き
(夜は遅くても12時には寝る。朝は早起きして、テラスの植物に水遣りしたり、近所の公園を散歩したり。朝までゲーム生活は止める。ゲーム続ける場合は早朝にシフト)

2) 健全な食生活、体のメンテナンス
(好きな物を栄養のバランスを考えつつ食べる。ヨガ、整体、マッサージ、アロマなど、心身をリラックスさせる時間を必ず毎日作る)

3) 家の中の掃除
(無駄な物を捨てる。バザーに寄付する)

4) 社会貢献
(元気なうちに、地域のボランティアなどに参加する)

1)、2)、3)は自分ひとりでもできるし、今までも少しはやってきた事があるので、たぶん簡単なんだけど、4)は難しい。以前から時間ができたらと考えていたんだけど、時間ができなかった。時間が少しできても、自分の遊びに費やしていた。

で、ボランティアって具体的に?今までの経験は?と考えると、人生最初のボランティアは、日曜学校の子供達でお年寄りの病院に行って、歌ったり踊ったりしたこと?次は、学校のイニシアチブで、施設の子供達と遊んだり寄付したりしたこと?あとは、地元の教会にバザーの寄付したりとか?

…と、考えると、何となく地域のボランティア=地域の教会なイメージ。日本のお寺はそういう事あんまりしていない様子だし。子供の頃から日曜学校に行ったり、ミッションスクールだったので、聖書の勉強して、日曜日は教会に通っていた。挫折して結局クリスチャンにはならなかったんだけど、結構良い思いでばっかりなんだよなあと懐かしく思い出した。

子供の頃の日曜学校なんか、本当に楽しかった。イースターの卵探し、チョコレート。牧師さんの奥さんが焼いてくれたチーズケーキ。クリスマスのジンジャークッキー…。

…って、全部、食べ物のこと?
子供時代の食べ物の刷り込み、恐るべし。

私の学校は、明治時代にアメリカ人の女性宣教師が、日本婦女子の教育のために創設した学校で、聖書の授業が日本語と英語であった。英語は、聖書の言葉をしつこく刷り込まれて自然に覚える。中学高校の毎日の礼拝は退屈だったが、サンクスギビングとかクリスマスの劇とかハレルヤコーラスとか、イベントは面白かった。でも、当時の私は、アメリカ人の聖書の先生が、サンクスギビングの歴史(アメリカ大陸に流れ着いた移民が、最初の冬、凍え&飢え死にしそうになったところを、原住民が助けてくれ、作物の作りかたなども教えてくれた。翌年、収穫ができるようになった最初の秋に、作物を神に供えて、神に感謝した。ついでに、原住民も招いて食べ物を振舞った風味な新大陸起源イベント。いまでは、北米で「とりあえずターキーを食べるイベント」になっている)を話してくれても、

「どうして種を分けてくれて、作物の育てかたを教えてくれて、命を助けてくれたネイティブアメリカンに感謝しないで、神に感謝すんの?どうして助けてもらったのに、虐殺したの?隣人を愛せとか言ってて、恩人を殺すの?やってることが言ってる事と違って、おかしい」

と、一々納得いかなかったりしたものだった。子供はピュアなのだ。若いアメリカ人女性の先生は私の疑問に応えられなかった。矛盾していて欺瞞だと思った。でも、大人になって知識が増えれば、色々見方が変わる。

要するに、当時、新大陸に移民した白人にとって、原住民は「神が自分達のために遣わしてくれたモノ」で、牛とか馬みたいな動物みたいな感覚だった。だからソレを遣わしてくれた神に感謝する。この辺りが、唯一絶対の神がいて、神が自分をコピーして作成した人間のために何かを遣わしてくれる感覚。八百万の神があちこちに宿るアニミズム的な背景とは、かなり違う。さらに、当時は「人種差別」なんて言葉もない頃。白人=人間、有色人種=動物か奴隷。当時の人が特に残酷だったとか、無知だったとか、彼らの信仰がそうさせたとかではない。当時は、それが当たり前だった。有色人種は人間と認識されていなかった。それだけの話。当時の人々には、当時の価値観や教育があった。彼らの言動はそれに基づいて決定された。それを現在の価値観の物差しで計るのはフェアではない。

子供時代には納得いかなかったキリスト教ではあったが、欧米社会には非常に深く根付いており、イディオムや物事の考え方、社会制度の根底を成す価値観が派生していたりしている。社会学系の学説や刑罰の考え方なども、宗教観に基づいていたりもする。聖書やキリスト教を勉強したことは、それらを理解するための大きな財産になったので、非常に感謝もしている。

…ですから、とりあえず、目先のことから始める。教会は基本的に来る者を拒まない。近所の教会のクリスマスイベントなどのフライヤーがマンションのポストに入っていたのを思い出した。WEBで見つけて連絡し、日曜日なので礼拝へ行ってみた。遠いと面倒で通わなくなる。徒歩5分。ナイス。

礼拝は、基本的に賛美歌と聖書の言葉、牧師先生のお話、祈り等で構成されている。コンテンポラリー系な賛美歌で知らなかったけど、聖書は同じ。しかも、バイリンガル教会だった。丁度、今日のテーマは「羊飼い」で、詩篇の23:1-6。とても有名な一節。「あ~、『たとえ死の影の谷を歩こうとも…』『Even though I walk through the valley of the shadow of death…』だ、こりゃ」と、記憶に残っており、懐かしい気分になった。それを習った頃には、「死の影の谷」なんて、ナニソレ?って感じで、まだ全く想像もできなかったけれど。

その教会での奉仕活動には、私でもちょっとお手伝いできる事がありそう。もちろん、治療が第一だし、仕事も続けるけど、自分の時間とお金を少しだけ、他の誰かのために。自分が恵まれた知識や教育を受けるための学校には、税金が使われていたはず。税金は結構払ってきているけど、それ以外に、与えられた物を少しでも社会に還元できたら、それで自己満足。元気なうちに。


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# by ombres | 2010-08-22 15:12 | 毎日

回りが気の毒なこと

20代を過ごしたアメリカ系企業で元同僚だった友人達と、ランチ。トルコ料理。ケバブ。ラム美味しい。もう食欲100%復活。何でも美味しい。一足先に、食欲の秋が到来したのではないかと思うほど。

Pからは、彼女の地元ナショナル・麻布でご購入な私の好物のピタとかオーガニックミューズリーとか貰い、Lからは出張先のラオスでゲットしたオーガニック手編みファブリックを貰う。私は、この間の中国出張で見つけた、丁度書類が入って持ち歩けるいい感じのサイズの布バッグがお土産。その商品は、デザインも色も、布のテクスチャーも素晴らしいんですけど、ファスナーが数回で壊れたり、ポケットが2つに増えて(裂けることによって)しまったり、不思議な現象が起こるのだと説明した。私も同じので色違い買って、気に入って持ち歩いていたが、ファスナーは一度で壊れた。これでクオリティが上がれば、中国製、恐るべしになるんだけどなあ。

二人とは長い付き合いなので、「肺にできたので、来月から休んで、東京の病院に戻って別の治療法始める」と伝える。Pは最初の手術の時にお見舞いにきてくれて、坊主頭の私も見ているし、私の通院に合わせて、桜や紅葉を京都に見に行ってる。

「え、じゃあ、もう京都行かないの?また一緒に、紅葉見に行こうと思ってたのに!」

はい?
暗いリアクションじゃなかったので良かった。でも、心配だったのは、二人の共通の仲良しさんが、おととし、すい臓がんで亡くなって、去年、二人はその人の死を乗り越えるのに苦労していたこと。だから、まーた私も死んじゃうのかと、暗くなられたら困る。乳がんは遅いガンで、私は再発までに時間もかかっているし、適当にコントロールできるだろうと話した。

「ガンでも全然違うんだね」

と、二人とも安心した様子。
まあ、たぶんね。そうあることを希望。
Pは有閑マダムなので、お休みになるなら、あちこちランチに行こうよーと積極的なお誘い。


その後、皆でヨガに。
ここ数年、月に一度くらいのペースで、初心者向けのをヌルく続けてきた。でも、今年に入って、やっぱり忙しくて全く行けてなかった。しかし、カツラで参加して、もし取れたら自分は笑えるけど、回りはリアクションに困ってとっても気の毒。だから、自分でやり方をしっかり覚えて家でやろう。

カツラで回りが気の毒といえば、救命講習。
ヅラ転職してすぐ、救急救命の普及員の資格取らなきゃならなくなった。仕方なく、麹町の消防署に講習に行った。別の会社から参加していた知らない人とペアになって、1人が病人のふりして、もう1人が意識確認するという練習があった。まだあの頃は、額に手を当てて、「大丈夫ですか?」と声をかけて、病人の意識レベルを確認するというプロセスがあった。

カツラ取れたら笑えると思いながら、順番なので仕方なく病人の役で寝そべった。ペアの相手の女性は、すぐ傍に膝を付いて、私の額に手を当てた瞬間。ビビった。だって、前髪の下には額しかないはずのところに、実はカツラの縁があって、たぶんごわごわしてたから。目を閉じて病人のふりをしていたので、見えなかったが、彼女の一瞬の大きなビビリが手を通じて伝わってきた。

「ぎゃー」「ナニコレ?」とも言えず、遠慮がちに宙に浮こうとする手。
そこに「そんな遠慮しないで、しっかりおでこにつけて、病人の体温とか感じてくださいよ!」と大声で叱咤する教官。仕方なく、おずおずと額に戻る手はそれでも微妙な浮遊感。

その練習が終わった後、彼女はずっと目が泳いでいた。前髪の下の額の中途半端な位置が、一直線に出っ張ってごわごわしている人間などいない。
何なんだろう?あれ、何だったんだろう?とずっと悶々としていたに違いない。

気の毒。
だから、カツラでの救命講習はムリ。…と思っていたけど、その後、内容が変わって、もう額に手を当てたりせず、肩を叩くようになったらしい。一安心。

救命のやり方は、案外頻繁に変わるので、機会があったら、カツラでも頑張って是非講習受けて欲しい。



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# by ombres | 2010-08-21 21:05 | 脱毛という名の喪失

秋刀魚の季節

午前中はお世話になっている業者さん巡り。担当者ではなく、何でも私に連絡してくる業者さんが多いので、「ちょっと担当を外れるんですよ」と説明し、普通にそれぞれの担当者を窓口としてくれるようお願い。暑い。駐車場の推定気温は43度。

部下の里子先が決定したので、それぞれの上司に個別に事情説明。皆、驚くが、「変な噂になるとかえって面倒だから、ちゃんと説明した方がいいと思います」と、ボスの判断を支持。「とりあえず、治療に専念してください。出来る事は何でもしますから」と励まされる。

私のチームのスタッフを、それぞれ今までどういう育て方をしてきたか、どういうキャリアを伸ばして欲しかったのか、本人の希望はどうなのか、スキルは付いてきているのか、簡単に説明。それぞれ、来週、個別ミーティングしてもらう事に。

ところで、いつもオヤジギャグ飛ばすWさんがいる。大らかで、でも厳しい所は厳しくて、頼りがいのあるオジサマだ。そのWさんってば、人がせっかく真面目に話しているのに、

「いや、ガンなんて、どこにでもいるからね、今では。ほら、中国のKさんって知ってるでしょ?」

と、突然。
Kさんは中国のスタッフ。日本に研修に来てたり、私が中国に行くと会ったり。Wさんは中国も見ているので、Kさんの上司だ。

「Kさんの奥さんもね、去年かな、ガンで大変だったんだよね。学校の先生だったんだけどね。相当酷い状態でね、だからKさんも大変だったんだよ。でもね、奥さん、もうすっかり元気になってるんだよね」

そうか…。Kさん、大変だったんだなあ。と、しんみり。
でも、奥さん、元気になって良かったですよね。

「ほら、中国の医療ですら、ガンでも元気になるんだからね~。中国だよ、中国。日本の医療なんて、それに比べたら、ねえ?だから、全然心配ないよ!」

…。
ちょっと、Wさん…。

笑わせようとしてくれていたのか、真面目なのか不明。でも、思わず、笑っちゃった。まあ、確かに、中国のセンターで私達は目を疑うような驚愕な事象をいくつも見たし、ほとほと困った事もあったし、あり得ない事も多かったけどさ。北京から、車でほんの30分なのに、地面に穴だけが空いてるトイレで、お尻だして用を足しながら、世間話している人達とかさ。でも、中国には中国で、4000年の歴史の漢方とか、よく判らない謎医学があるような気もするんだけど。


夜になってから、部下に説明。
1人1人、呼んで。事情と今後。
男女漏れなく泣かれる。だから、イヤだったんですが、もう走り出したものは仕方ない。

若い人には、「ガン」と言うと、「爺ちゃんがガンで死んじゃいました」くらいの知識しかないから、やはりイコール「死」で、悲しい気持ちになるのだろう。

「あのね、ガンって言っても、大した物じゃないの。全然死なないから。泣いてるヒマがあったら、仕事に励んで、私が戻ってくる時には、『使え過ぎて、もう返したくない』って言われるようになっといてくださいよ。まかり間違っても、『ほんと、使えない。XXさん(私)って、一体今まで何やってたんだ?』何て言われるのは、ごめんですからね」

と、叱咤激励。
部の業務を専門にしている人って、日本には殆どいない。さらにその中で英語できる人は皆無に等しい。うちの業務は本国に直結している事が多いので、英語できないと、結構辛い。仕方なく、英語は得意だけど何の背景もない新人をもらって、私の好きなように育てた。だから、この会社で、彼らは私しか上司を知らない。彼らは別の企業での社会人経験はあったけれども、氷河期の派遣社員だったりで、まともに社会人としての教育を受けていなかった。もう会社が若い人に先行投資しなくなってからの社会人だ。不景気の犠牲者。メールの出し方、失礼でない断りの文面、相手の気分を害さない強気な交渉の仕方、タイムマネージメントなど、普通の社会人なら当然習得しているだろうと思われることがスパーンと抜けていたりして、苦労したこともあった。でも、素直で知識をよく吸収して、立派な社会人になってきていた。(人は植物のように、適度に肥料や水や日光を与えれば、すくすくと育つのに、社会がケチになってその機会を与えないのは悲劇だ。)

他人の下で働くということは、まずその人を理解する必要がある。そして、その人に対して一番最適なコミュニケーションの仕方を模索する必要がある。そして、実際に自分の伝えたい事がきちんと伝わっているか?相手の言いたい事を自分はきちんと理解しているか?効果測定しつつ、コミュニケーションをきちんと取っていく必要がある。等、社会人として、とても勉強になるんだよ。と説明。そして、それは経験でしか身に付かないから、良い経験と思って、よその家の子ライフをエンジョイしなさい。と話す。

かなり偉そう。
自分がそれをちゃんとできているかどうかは、かなり微妙。


傷ついた皆さんの心のケアのため、皆のお気に入りに和食定食屋でディナーをご馳走する。

秋刀魚焼き定食、串カツ、エビフライ、枝豆、サラダ等。ここでも、「肉やアブラ物を控えて健全な食生活うんぬん」と偉そうに宣言していたことを遠く思い出す。でも、秋刀魚、美味しい~。今年は不漁って聞いたけど、油乗ってて、美味しい。&大根おろし、最高。日本人でよかった。

食欲の秋ですねー。(もうすぐ)


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# by ombres | 2010-08-20 00:00 | 仕事のこと

人に話す勇気

関西に出張中のボスと今後の事について、再度、話。人事担当者も関西に来てくれる。部下たちを誰に里子に出すか決定。今後のプランについて。いつ、どのような形で私の長期休暇&その後の在宅勤務を説明するか。

私は、「家庭の都合で」で休みたい。人事もそれに賛成。
でも、ボスには別の考えがあった。その日は、ボスはいきなり全部英語だった。

「それって、臭いものにフタだろ?日本的な。それで平気なの?」

え、日本的じゃダメですかね?
ローマではローマ人のようにしろとも言うし、私、日本人ですし。

ボス曰く、実は、ボスのお父さんはガンで亡くなった。姉妹も乳がんだけど、手術したくないので抗がん剤や色々な治療を何年もやっている。典型的なガン家系。だから、ガンのことはよく判る。すぐ死ぬようなガンじゃない。治療に2年、3年かかってもいいし、逆に気長にやらなきゃダメだ。体調悪かったら在宅したり、休んだり、体調良かったら、会社に来て様子見たり、皆と話して気晴らししたり。そのためには、病状はこうで、今後はこうだとマネージメントミーティングで皆にちゃんと説明しろ。サポートが必要な時に助け合うのがチームだ。お前には、「私はガンよ。だから何?」と毅然として、チームの一員として続け、皆にその背中を見せてやって欲しい。

…ちょっと、ナニ、マネージメントミーティングで説明って?

人事担当者「日本人はそこまでガンに対して成熟していないので、まだガン=死ぬ。だから、病人に腫れ物扱いしたり、何もやらせなくなったりしてしまう。発表したら、居づらくなってしまうのではないか?」

ボス「成熟さがないなら、成熟しなければならない。ここはアメリカの会社で、アメリカでは病気になると、皆、そうしている。本人が説明義務も果たすし、必要なサポートはこうだとはっきり言う。皆がそれに応じてサポートする。皆、誰だって病気になる可能性があるのに、それすらサポートし合えない組織は、『チーム』ではない。俺は、自分のチームにそれを学んで欲しいし、ここはそういう会社なんだって判らせたい」

…まあ、仰る事は確かに正論で理解できるんですけどもー…。

ボス「家庭の事情だなんて言って、しばらく休んでも、そのうちきっと変な噂になる。そしたら、逆に説明も面倒になるし、ストレスになるし、仕事もし難くなってしまう。だから、自分の口できちんと説明しておいた方がいい。お前が治療したい&仕事したいというなら、いつまでもサポートするし、お前が『治療イヤになったから、もう樹海行きたい』って言っても、冷たいようだけどそれはお前の人生だから、俺はそれでもいいと思ってるんだよ。だけど、お前もリーダーなんだから、ちゃんと皆に説明して、やって行くという勇気を見せてやってくれ」

…勇気。
私とは無縁のもの。

「誰にもガンだって言わないで、仕事を続けて、強いね」

亡くなったガン友Aさんが、メールでそう言った。彼女は肺がんだった。

Aさん、違うんだよね。私は弱いの。だから誰にも言いたくないの。誰にも心配されたくない。自分の事でその人が心を痛めるだろうとか、悲しむだろうとか思ったら、実際に悲しまれたら、泣かれたら、もうとっても辛い。

だから、言わない。知らせない。甘えない。その方が楽なの。強くないの。弱いの。すごくズルいの。向き合わないの。

ずっとそう思ってきたんだけど、Aさんには、「そうだよ。強いんだよ。Aさんも大丈夫、人間って、案外強いものなんだよ」と、Aさんが亡くなるまで、また意味不明な励ましを続けていた。…と、遠い記憶が蘇ってくる。


ボス「あとさ、どういう言い方がいいのか判らないけど、回りの人間に後悔させるような選択はするなよ」

ボスが何を言ってるのか、何となく判った。スタッフのLさんを思い出した。

ある日突然休み始めた。公式なコメントはなかった。どうしたんだろうね?と言っている間に、別人のように痩せた姿で現れて、それでも事情説明がなくて、「ガン?」「足が痛いって言ってた」「足が痛くて膨れたけど、筋肉痛かと思ってマッサージしてたって」と噂が広がった。彼は、x-boxで会社の皆と良く遊んでいた。オンラインになってないかな?気晴らしで遊んでないかな?とチェックしても、全くその形跡はなかった。

しばらくして、最初の公式コメントが、「残念なお知らせです」だった。それでも、病名の告知はなかった。

ガンじゃないか?って判った時、コンタクトしたかった。励ましたかった。私もガンだけど、大丈夫だよって言ってあげたかった。

大丈夫だよ。治るよ。元気になって、仕事に戻れる。皆、待ってる。抗がん剤、キツいよね。焦らなくていいからね。

…役には立たなくても、言ってあげたい事、やってあげたい事はたくさんあった。もし入院していたなら、気分が晴れるような差し入れをしてあげたかった。

でも、彼は理由を明らかにしないで休み、一人で亡くなって行った。人事と彼の上司しか本当のことを知らなかった。それが、本人とご家族のご希望だったのかもしれないけど。


私もいつか、死ぬ。
どうせ死ぬなら、回りの人に、「色々やってあげたよね」「やるべき事はやってあげたね」と、満足させて死ぬというのも、死ぬ人の責任の一部なんだろうか?残された者は、それでカタルシスを得られるんだろうか?


…あーあ。
仕方ないな。
そういえば、確かに、本社の誰かも白血病だって発表あって、皆でお見舞いの寄せ書きとかしたっけな。すっかり元気になって戻ってきて、また活躍しているから、すっかり忘れていたけど。

あーあ。
最初にガンになった時の会社もアメリカの会社だった。
でも、ちゃんと説明して、社会人的に良いことは一つもなかった。
…と、思って、逃げ出して転職しちゃったんだった。

あーあ。
こうなったら、また言うよ。ちゃんと皆の前で。「ガンですよ。でも、大した事ないから心配要らない。しばらくサポートお願いね。皆も、健康には気をつけてちゃんと検査してね」って。

で、見せるよ。ガン女としてのイキザマを。ヅラでも会社行くよ。あちこち痛くなっちゃって、杖ついても行くよ。やせ衰えちゃっても行くよ。自分から逃げないで、「もう、来るな」って言われるまで行くよ。そして、皆に見せるよ。ガンで仕事を続けるって、どういう事なのかを。


今までだって、やってきたんだし、これからだって、きっとできる。
やるよ。仕事ないと困るし。


しかし『樹海』ってナニ?
ボスにとっての自殺=樹海なのか?


あーあ。
仕方ないから、マシなカツラを買おう。
適当でいいやと思っていたけど、どうせなら、「全然、ガンには見えないね」って言わせたい。綺麗に痩せるよう筋トレもして、お洒落もせねば。「あの人、見るからにガンっぽいね」とか言われたら、ムカつく。


でも、ちょっと仕事はスピードダウンしたい。マジで。


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# by ombres | 2010-08-19 00:00 | 仕事のこと
朝、7時から本社連中を交えて電話会議。パソで会社のファイルにアクセスして、調子よく説明していたのに、電話が途中で切れる。携帯の電池切れ。充電器を忘れて充電できず、間抜けな大ピンチ。

仕方ない。ホテルの固定電話使おう。
同じ会議に出席しているチームのT君に「テレカンのフリーダイアル教えて」とメール。T君、速攻で、有料の本社の電話会議回線番号送ってくる。いや、だから、「フリーダイアル教えろ」って書いたのにどーいうことなのかしら?

…ああ、T君はたぶん、いつもデスクからで、携帯からテレカンに入った事ないから、私の質問が意味不明なのだ。一刻を争うのにコミュニケーション不全でピンチ。

じゃあ、有料の本社の電話会議回線。そこに国際電話するしかない。しかし、最近、固定電話で国際電話かけたことがないので、かけ方が判らない無知によるピンチ。

あわわ。電話のディレクトリーに国際電話のかけ方載ってるんじゃないのか?と探すけど見つからない。フロントに聞いて、電話かけ成功。会議も無事終了。仕事と全然関係ないところで疲れた。

出社して、業者プリゼン3連発。プリゼンの聞き方というか、要点のチェックの仕方や特に注意すべき点などをチームの皆さんとおさらい。

まあ、何かいい感じ。
仕事終わって、食事。本日はチームのDさんを誘う。いつものイタリアンへ。夏休み。仕方ないので、いつものラーメン屋さんで、冷麺と餃子。

何か足りなくて、その後、ホテルの最上階のラウンジバーでちょこっと飲み。ナッツ、チーズ盛り合わせ、野菜スティックに、ギネスにバーボンにウォッカのカクテル。一応、気にして一杯だけ。でも、チーズ食べちゃった。食生活を改善してどーのこーのと宣言していたことが、遠く思い出された。

ここでも仕事の話。話題のない二人。もっと胸躍る話題はないのか?
職場でのちょっとしたイザコザや仲悪い事件を聞く。Dさんは元官僚。現場のたたき上げの組合が強くて、いい加減で、キャリア上司を苛めたりとかすごかったとのこと。公務員に組合なんてあったのかあ。

何で職場でいざこざやイジメとかまであるのか?上司ガン無視とかまであるという。大人げないにも程がある。いくらダメな上司だからって、ガン無視はないよ。相当ヒマなんだからと思う。名前の挙がった該当の部の仕事のバランスをこっそり見て、追加してしまう作戦はどうか?仕事に忙殺されていたら、ほかの事考えてる暇なんてないし。



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# by ombres | 2010-08-18 00:00 | 仕事のこと