困った病気になっちゃったひとりぼっちな人のために


by ombres
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昨日の夜、Pたんと久しぶりに電話で話した。

「Pたん」とか馴れ馴れしく呼んでいるけど、実は最初の治療の時に主治医のU先生を補佐してくれていた女医さん。手術も、U先生は大先生なので肝心な所だけで、あとはPたんがチクチク縫ってくれた。巨大腫瘍だったのに上手に温存してくれたから、見た目はイビツで脇は抉れているけれどもサポート用品は要らなかった。リンパもレベル3まで、背中の方までごっそり取ったのに、この6年、全く浮腫もなかった。脇が引き攣れる事や僅かな痛みはあったけど、日常生活には全然支障がなかった。しかも、局所再発もしなかった。きっちりガンを取りきってくれた。本当に手術が上手だったんだなあと思う。

その後、個人的なお友達になって、タカノのスパに行ったり、酔っ払って六本木ハイアットに泊まったり、タイのペニンシュラでまったりしたり、よく遊んだものだった(遠い目…)。私はU先生を追っかけて関西に行き、Pたんも母校の大学病院がメインになって、さらに結婚&出産して、お互い忙しく連絡を取り合う事もなかったけど、今回のことでは、転院の時にも親友Tとあちこちコンタクトしてくれていた。

で、Pたんに、今までの治療と今後の治療について、クリアにしたい部分を色々質問してみた。

Q.どうしてゼローダ使ったの?

A.術前抗がん剤でCR(ガン細胞完全消滅)した人はいいが、そうでなかった人はどこかに微小転移が残っていると考え、術後の抗がん剤を使用すべきではないかと考えていた。当時K病院では「CEF」が標準だったが、初回「AC」で転院してきてそのまま「AC」を続けていたので、術後にF(ゼローダ)を追加した。

→ゼローダの再発予防使用にはエビデンスがない。「再発予防」としてではなく、進行ガンでさらに術前でCRでなかった場合には、病理的に確認できる大きさにはなっていない「転移」が、すでにどこかにある=「転移患者」という解釈。

Q.今後も臨床データはない?

A.ゼローダを長く使える患者さんというのが非常に限られていて(副作用や症状等から)、今後も長期使用や予防使用の臨床データが取れるかは不明。

Q.ゼローダを長期使用していて、そこにエンドキサンをプラスして、効果はあるのか?耐性がついているのでは?

A.自分の患者さんでも、結構長期ゼローダを使っていて、その後ゼローダにエンドキサンをプラスして効果が出たケースが結構ある。相乗作用がある。点滴の抗がん剤と比較すると副作用がマイルドなので、試してみる価値はある。だめだったらナベルビンとかタキソールとか、まだ色々ある。

Q.エンドキサンで閉経は狙えるか?まだ、乳腺や卵巣は結構活発で、婦人科では卵巣見て、「リュープリン止めましたか?」と毎回聞かれる。今年8月の婦人科検診でも聞かれたので、まだでは?

A.閉経するかもしれないが、個人差がある。乳腺や卵巣がまだ活発なようだったら、閉経してない可能性が高い。副作用がなかったら、リュープリンを続けた方がいい。

Q. タモは止める?今までの治療の効果は?

A. タモはしばらく止めてもいいかも。今までの治療を「効果があったから、抑えられた」と解釈するか、「効果がなくなって、抑えられなくなった」と解釈するかの違い。自分もU先生も、初発のあの進行状態で転移が6年も大きくならなかったのは、今までの治療に一定の効果があったと判断する。

そして、一番、確認したかったこと。

「今回もやっぱり数週間でハゲる?あらかじめ、坊主にしとこうかなあ」
「え、そんなハゲませんよ。早まっちゃダメですう~!」
「でも、U先生はハゲるって」
「今を10とすると、7とか6くらいになるだけ。季節の変わり目の脱毛もあるかもですけど~」

7か6って、もう現状が全盛期の7か6状態にしか復活していなくて十分薄毛なのに、さらにそこから7か6?

それって…。
それって……「うすらハゲ」ってこと?

すっきりハゲればヅラ対応もできるのに、中途半端に残っていたら難しいんじゃない?見た目も相当ショボくなるし。いっそスキンヘッドの方が潔くない?…と微妙な気持ちに。

Pたんは、U先生と電話で私の事を色々話してくれたらしい。
U先生は「働きすぎ。海外出張がマズい」とか言っていたとのこと。まあ、やっぱり時差もあって調子狂うし、宇宙線被爆とか?抗がん剤中も、別に仕事に制限はないけど、飛行機乗る海外出張だけはNGだって言ってたしなあ。

「だけどさ、転職を勧めてくれたのはU先生なんだよ?仕事辞めた方がいいですとか最近は言ってたけど、仕事がなかったら、ねえ?」
「生計が維持できませんよねえ」
「しかも、抗がん剤の時にだって放射線の時にだって、ずっとずっと仕事し続けてたのに、だよ?」
「ですよねー」

まあ、油断しちゃったのは確か。仕事は本当に忙しかったんだけど、6年経ったから、もう逃げ切れたかと思って健康管理が適当になってた。疲れていたけど気合で何とかなると思った。今までもそうしてきたし。でも、それは間違いだった。最初の時は良かったかもだけど、6年分、自分は老化していた。だから今回は休む。

手術で入院していた時に、10年目に肺転移しちゃったという患者さんがいて、

「油断しちゃったのよねえ。仕事やりすぎちゃった。あなたは気をつけて。10年経っても出てくるから」

とアドバイスされていた。彼女は北海道で大きな歯科を経営している歯医者さんだった。5年後無治療で経過観察していたのだが、10年目に転移してK病院に来ていた。「スタッフをたくさん育てて、病気の事を忘れて、色々油が乗ってきて、結構無理しちゃったのよね」と笑っていた。連絡取り合っていないので、その後は不明なのだけど、先輩患者さんの言葉は、ちゃんと聞いとくべきだったなあと思った。

乳がんはしつこい。10年経っても起き出す。
でも、普通のガンとは違って、単なる「乳がん」だけでは死なないから、最初は別に慌てたり悲観したりする必要もない。転移&再発を経て、やっと普通のガンと同じようなコースに乗る。それでも結構ゆっくりさんが多いので、色々考えたりやったりする時間はある。

まあ、予想外に早かったら、それは運が悪かったということで。
明日、CTとマンモの結果を見てから、今後の治療方法が決まる。思いがけず変なことになっていたら、マイルドなゼローダ&エンドキサンどころじゃない。でも、まあ、ナニゴトも、サダメです。


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# by ombres | 2010-09-05 22:13 | 再発後治療

麻薬犬活躍@成田

ホノルルから戻る。金曜日の朝出て、土曜日の昼に着く便。

飛行機から出た途端に感じる蒸し暑さ。暑さ&湿気のコンボ。そこに、中国からの到着便ラッシュが加わり大混雑で、さらに暑苦しく、成田カオス状態。

並ばない、割り込む、広がって通路塞ぐ、大声で喋る、いきなりあちこちで荷物開ける等、おなじみのカオス。間違えて上海空港に着いちゃったのかと思ったほど。

ハワイ便だからか、変な物を持ち込む人が多いのかも。麻薬犬が3匹も出動してあちこち臭いをかぎまわっていた。2匹はすばやく荷物の間をお仕事全開モードで進んでいた。1匹はまだ訓練中なのか、尻尾フリ全開で通行人に愛想振りまいたり、座り込んじゃったりして怒られ、引っ張ってつれて行かれていた。↓この子
a0162162_647339.jpg

写真撮るのが下手でどーでもいい写真ばっかりだけど、日付を遡って入れていく。

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# by ombres | 2010-09-04 13:30 | 毎日

機内食比較

日本から出る便の機内食は美味しい。日本食もナイス。どこのエアラインでも、基本的に日本で作っているのでマシ。海外から出る便の日本食は妙なので、止めた方が吉。海外の国内便の機内食は大抵悲惨。特に中国。空港で何か適当に食べておき、機内食は全く期待しないが吉。

日本発便とハワイ発便の食事比較。名前はファンシーなんだけど、見た目が微妙だったりする。最近、ショボくなりつつある機内サービスだが、UAは結構頑張っている様子。でもやっぱり日本発とそうでないフライトでは違いがある。

日本発
a0162162_1918439.jpg前菜:和食膳

a0162162_19181756.jpgメイン:豚角煮

ハワイ発
a0162162_19224360.jpg前菜:クリスピーな蟹とクリームチーズ、マレー風牛肉のサティ・カレーソース
(単に蟹とチーズのサモサと焼肉一切れ)

a0162162_19233129.jpgメイン:牛ひれ肉のわさびクラスト、タイム風味のジュ、マカデミアナッツ入りマッシュポテト、ミニキャロット
(多分、和食膳はおいしくなさそうだったので、オージービーフにしてみた。でも、マッシュポテト、どこ?代わりにご飯???)

そこはかとないどーでもよさ加減に、アロハな空気が漂う。「アロハ」と「マハロ」な世界。

これにそれぞれ、サラダ、スープ、デザート、チーズが加わる。デザートの巨大アイス盛りは、行きの便で貰って余りの量の多さとソースの甘さに撃沈したので、帰りはパス。でもチーズとフルーツを、ポートワインと一緒にがっつり食べる。野菜中心で肉を控え、腹八分目の健康的な食事がどーのこーのと宣言していた気がするが、アロハな気分なので良しとする。治療を始めたらしばらく禁酒すると決めているので、帰りの便でシャンペンも飲み収めた。帰国してから適当に頑張る。


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# by ombres | 2010-08-28 00:00 | 毎日

虹@ハワイ

a0162162_702387.jpgUAのラウンジの軽食、美味しい。点心もある。シャワー浴びて、がっつり食べて、夕日見ながらくつろぐ。機内もフルフラットになって寝られるので快適。ここまでは親友Tのアレンジなので、いつもながら大変素晴らしかった。

滞在先は私が手配。会社の保養所のイリカイ。a0162162_763626.jpga0162162_79552.jpg昔のランドマーク的ホテルであったのが、倒産して一部コンドになったり。でもまあ、ロビーは開放的でレイアウトは結構いい感じ。そのまま遊歩道を通ってラグーンにも行けるし、ヒルトンビレッジの隣。アラモアナショッピングセンターにも近いので便利。部屋はツインの2ベッドルーム&2バスルーム。a0162162_711526.jpgでも、オーシャンビューじゃなくて、「マウンテン・ビュー」

…ショボい。安いから仕方ないんだけど、実際は、マウンテンも見えなくて、「ストリート・ビュー」な感じ。ベランダから見える海はこれだけ。

a0162162_7122870.jpgストリート・ビュー。メインストリートなので、車の音も結構煩い。…と言うか、ビルだらけで、「ビル・ビュー」? 隣のコンドかホテルのベランダで誰かが洗濯物干しているのとか見えるし。

でも、よく見ると、虹が。虹。虹だわ!
…ああ、これは奇跡ね。ハワイの神々が、私の到着を歓迎してくれているのね…。

BGMはマペットムービーでカーミット・ザ・フロッグが歌っていた「The Rainbow Connection」 カーミット、素敵な蛙。私の昔のヒーロー。…ああ、私のガン細胞が消えていく…。(妄想開始)


ちなみにハワイでは、単によく雨が降って、そして晴れるので、毎日のように虹が出る。車のナンバープレートのデザインも虹。


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# by ombres | 2010-08-28 00:00 | 毎日

指紋のない女

成田には、手荷物検査をすばやくできる便利な専用入り口があるけど、出国審査だけは、長蛇の列にちゃんと並ばないとダメ。

「もー、『ガン患者専用レーン』とかは、作られないのかしらねえ?病人なんだから、ちょっとは労わってくれてもいいんじゃないの?」と自分勝手な気分でいると、「左右一本づつの指紋を登録すると、出国が早くできる」…と年中海外な親友Tが言う。そういう情報に疎く、毎回、真面目に長蛇の列に並んでいた。でも、今回出発の際に登録することにした。

申請書を書いて、専用窓口で、まず、人さし指を左右読み取り機械に押し付ける。

…指紋が読み取れません。

じゃあ、次、中指を左右。(逆だったかも?) 

…これもダメ。指紋が全然読み取れません。
そういう場合、もし登録できても、次に照合できなかったりしますから、登録は諦めてください。終わり。

はあ?
素晴らしい便利なシステムがあるのに、適応されないってこと?

押せども
押せども、わが指紋認識されず。
じっと手を見る…。

そういわれてみれば、ゼローダの副作用か、指紋はとっても浅く、その代わりにお婆さんチックな縦皺や横皺が深く刻まれている。おそらく指紋認証のシステムは、基本的な「渦巻き」や「流れ巻き」のパターン(曲線)を探し、それをいくつかの点にして認証していると思われるので、縦と横の線しかない「物体」を指だとは認識できないのではないだろうか?

と、機械のシステムを想像しながらじっと手を見ていると、担当者のお兄さん、申し訳なさそうに、「いやー、他にも指紋取れない方いらっしゃるんですけどね、密入国の犯罪者がわざと指紋消すケースもあるんですけど、実は奥さんのように、家事などで手アレなさっているような方も多いんですヨ」

え?
誰も、犯罪者の話なんてしてないし。
しかも、手アレするほど家事してないし。奥さんじゃないし。
全然見当違いなんですケド? 

出入国管理官にしては人物観察スキルが低く、ちょっと日本の入国管理の未来に憂いを感じた。
いや、「あ、これはゼローダの副作用の手足症候群ですよね」とか言われたら、逆に不気味か。

…と、思いつつホノルル到着。ESTAやってあるけど、ここでも指紋。ハワイも一応、テロと戦う最前線の国、アメリカの一部。セキュリティは煩いはず。指紋照合機械もあるし、顔も照合されている。ちょっとカサついたくらいじゃ、指紋読み取れないなんて事ないハズ。PC持ってたら本物かどうか確認の起動させられたり、靴脱がされたり、911以降、かなり厳しかったし。カサカサ指紋でも、絶対に大丈夫なはず。

愛想の悪いハワイアンな感じの、かなり横に発育しているお姉さんが入国担当。言われた通りに右4本、機械に押し付けた。普通は、右4本、指紋照合機械に押し付けて、カメラ見てニコッ…で終わりなはずが…。

「親指も」

はあ?
でも、言われた通りに右の親指も押し付け。向こう側の検出機械を見たお姉さん、微妙な間。

「…あー、左も」
左4本も、押し付け。さらに微妙な間。

「んー、親指も」
左の親指も。すなわち10本全部押し付け。

「…」

その時、私は見た。お姉さんのかなり微妙な躊躇いの表情を。

「あらー?こりゃダメだけど、ダメにしちゃうと、手続きが色々と面倒だからいいや。どうせ日本人パスポートだし~テロリストと関係なさそうだし」(←心の声)

「カメラ見て」
「はい」
「うーん、OK」←適当な感じ。

おそらく指紋はどれも取れなかった。そして、指紋が取れなかった時に進むステップを、おそらく面倒くさがってすっ飛ばした。とりあえず、アローハな感じで、どーでもいい感じ。↓
a0162162_18205555.jpg

指紋が、ない。
まるで犯罪者のように、指紋のない女になったのだ。ゼローダのせいで!
ちょっと、今度出張に来る時に困るじゃないの。本土はもっと厳しいしさ。

…と、一瞬憤慨したが、もしかして、これって何でもし放題って事?何しても指紋が出ないって事? そうだ、きっとそうだ。どんな悪い事をしても、証拠が現場に残らないってこと?!

…ガン患者としてのスーパー優越感に浸ったその時、仕事で関係していた警察の人が、今は掌紋とか何とか言ってて、指紋だけじゃなかったなあと思い出し、ちょっとがっかり。アロハは続く。


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# by ombres | 2010-08-27 23:50 | 副作用