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困った病気になっちゃったひとりぼっちな人のために


by ombres
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ファースト・ケモ(1)

来週早々のケモ。
抗がん剤を決めるため、今日早速生体検する事になった。

ガン細胞を、最初の注射針で取ったのより多く取ってみて分析するのだそう。スゴい。「乳串刺しの刑」みたいな…。ピアッサーガンの太いようなのでバチン、バチン、バチン、と3連発。太さは5ミリくらいはあるのか? 勿論、麻酔もした。痛みを感じるのは皮膚だけだから、表面麻酔との事。そのため痛みはなかったが、まさかバチンバチンと串刺しにされてる自分の乳を、この目で見る事になるとは、一ヶ月前の私は想像だにしませんでしたよ。




私の胸は硬いのが当たり前と思っていたのに、ある日その塊がガンだったと知らされた。ああ、それはまるで、心から愛する妃が、実はじぶんの命を狙っていた刺客だったと判明した王様のよう? 赤いから苺かと思って最後まで食べずに取って置いたケーキの上の物体が、口に入れたら実は鷹の爪の水脹れかプチトマトだった感じ? …いずれにしても、間抜けだ。こんなに大きく育ててしまって、一体、何年間、私はガンと暮らしていたのだろう?

乳串刺し初体験、縫合初体験、皮膚麻酔初体験。
で、止血のためにギューッと押さえつけられるのだが、私の乳はそもそも痛いので、痛さダブルになってしまった。縫ってもらって、防水絆創膏をしてもらう。当日からお風呂もOK。

「この絆創膏は、次回までに自分で剥がしていいですか?」
「いいですよ」
「この糸は?」

糸に対しても興味津々だった。黒いテグスのような糸だ。ニャンコちゃん達の避妊手術や去勢手術の跡も、こんな糸で縫合されていた。 これって、数日したら、自分でプチッと切ってもいいのだろうか? 
しかし、野望は見透かされ、「やった箇所を次回診るので、自分で勝手に抜糸しちゃダメです」と釘を刺される。

乳は麻酔が切れたら痛いし、全体に内出血もして、結構長い間かなりグロかった。
しかも、後で患者会の人に「その検査で、ガンが体中に散っちゃうのよね」「別に必要ないんじゃない」とか、結構恐ろしい事も言われる。もう、やっちゃったのだから、そういうコメントされても困るものだ。まあ、自分に都合悪い事もすべてヒトゴトにしてしまう私なので、「ほー、そ~なのか」程度で聞き流すが、真面目な人だったら悩むのではないか?
by ombres | 2004-01-23 00:00 | ファースト・ケモ