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困った病気になっちゃったひとりぼっちな人のために


by ombres
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2) ガンと言われたら

~取り合えず、治療計画を尋ねよう~

「ガンですね」

仕事の合間にでも気軽に病院へ出かけた労働者シングルなあなたは、そう一人で告知を受けたはず。




1)まじ? 自分は死ぬの? とそっちに考えを巡らせない
→可能性の一つとして「誤診」があります。その医師が、なぜ「ガン」との診断に至ったのか根拠を尋ねてみましょう。

→また、どのような治療法が適切とその医師が考えているのか。その場合、何日くらいの入院や治療を必要とするか? 仕事はどの程度休めば良いか。今後の対策についても尋ねてみましょう。

→泣きそうになる方向に思いが至ったら、そこでストップしましょう。あなたには、自分に代わって話しを聞いてくれる人はいません。自分がしっかりと聞いておかねばなりません。泣いていては、理解力も判断力も鈍ります。

→そんなにすぐには人は死にませんから、深呼吸してみましょう。


2)セカンドオピニオンを取る
→他の病院でも意見を尋ねてみたい。とはっきり言って、カルテのコピー、写真などを借りましょう。家の近くで便利だからとか、会社の提携とか、そういう理由で行った病院のはずですので、必ずしも最適な病院とは限りません。

→別の病院でも、診断と、治療方針を尋ねましょう。なぜ自分にはその治療法が適切とその医師は判断したのか等、なるべく多くの情報を得ましょう。


3)それどころじゃない、ガン、ガンなのよ、私!…などと、感情的にならない

→泣いても叫んでも、状況は変わりません。泣きたい場合は、後で一人になってから、ゆっくり泣きましょう。今は、泣くより先に医師に尋ねて確認しておかなければならない事が沢山あります。

→また、家に帰っても泣く前に、インターネット等を利用して、「ガン」について勉強しましょう。ガンとは何なのか。どういう治療法があるのか。また、今のトレンドな治療法は何か?…等、じっくり研究してから、時間があったらお風呂場などで泣きましょう。顔洗う手間が省けていいです。


4)会社に言うか、言わないか

→気心が知れた上司、同僚、部下に恵まれている場合。
…手術が先でも後でも、定期的な通院もしばらく必要になります。医師によってはなるべく仕事に支障が出ないように、例えば検査を土曜日に入れてくれたり考慮してくれる場合もありますが、「普通に元気な人が一年で何度か風邪をひいて休む」と比較すると、かなり頻繁に通院も必要になりますし、時には体調が悪い事もあるでしょう。正直に話した方が皆が納得し、協力してくれるでしょう。病気をいい事に我が侭放題では、今まで社会人として築いてきた信頼を損ねてしまい、それはあなたの望むところではないでしょう。しかし、迷惑にならない程度なら、この際、甘えてしまいましょう。あなたがいない事で、必ず仕事のしわ寄せが誰かに行きます。何が何だか判らないけど、頻繁に休まれて仕事のしわ寄せが来て色々押し付けられる…では、人間は不満も溜まります。「こういう訳で、ここしばらくだから、ごめんね。よろしくね」と頼まれれば、それで忙しくても、ストレス度合いが違います。ただ、「病気なのだから仕方ないでしょ?」とか「私は病気なんだから、労われ!」ではなく、回りへの感謝を忘れないようにしましょう。大人として。

→自分が心情的内緒にしておきたい場合。
→病気とバレたらクビになってしまう場合。
→何かあったら自分を陥れようとか、蹴落とそうとしている同僚や部下たちに囲まれている場合
… 黙っていましょう。幸いにも、乳がん治療は殆どの場合、通院で可能ですし、仕事をしながら治療している人も沢山います。医師と相談し、なるべく仕事に支障のないスケジュールを立ててもらいましょう。独身労働者女には、医師も何となく同情的で、仕事に関しても心配してくれます。自分の病気は、糖尿病や高血圧、その他の疾患のように、薬でコントロールできる病気なのだと認識し、そういう気楽な気分で行きましょう。一々職場に「オレ、淋病になっちゃってねえ、治療は必要だし、体が辛いんだよ」と告知する人は余りいませんし、いたからと言って回りも「へえ~」で終わります。しかし、「ガン」の世間的インパクトはやたら大きいですので、淋病は平気でも、ガンだと知られたらヤバイ場合もあると推測されます。

自分の状況を総合的に判断し、言うか言わないか決めましょう。ガン治療で休むのも、風邪や二日酔いで休むのも、会社にとっては同じです。社則や雇用規約を再読しましょう。大抵の場合、自らの立場を危うくしてまで、病気を告知する義務はありません。特に健康診断などが義務付けられていないような雇用形態の場合、立場は危ういですが、それを逆手に取りましょう。病気だと自分が告げない限り、誰にもバレないのです。

→企業医がいる場合には、相談しましょう。その場合、きちんとプライバシーが守られるかどうか。それとも上司に筒抜けか、確認しましょう。堂々と休む場合には、社内の病欠の規定があるはずですから、それをきっちり使いましょう。


5)保険をチェックしよう
→ガン保険や入院保険など、自分の入っている保険をチェックして、どういう場合にもらえるのか。どう利用したら有利になるのか、じっくり考えましょう。放射線もある量以上になると手術と同じように保険金が下りるのは、案外知られていません。


6)お金をチェックしよう
→休業するなら、その間の給与はどうなるのか? どの程度の期間、支給されるのか?…調べておきましょう。社会保険加入者の場合は休業補償などもありますから、貰えるものはきちんと貰っておきましょう。それは、あなたの権利です。また、自分の貯金などについても把握しておきましょう。
by ombres | 2004-02-26 00:05 | ガンになったら